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20230304

Writer's picture: fuzuki hoshinofuzuki hoshino

高速バスで東京に向かう。荷物が重くて、家を出てすぐに心が折れそうになるけど、遠くの山を見ながら歩くことに集中したら結構大丈夫になった。 出発までに時間があったので丸善に寄って本を買う。最近短歌に触れたい気持ちがまた湧いてきたので、歌集を数冊買った。本をリュックに入れると、また荷物が重くなる。


天気が良くて、バスの大きな前面の窓から見える景色がきれいだった。歌集「百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た」を、ぱらぱらめくりながら過ごす。短歌をつくりたくなる。だけど、前もやってみようとしたことがあったけど、わたしは型がある文をあまり気持ちよく作ることができなくて、結局短めの詩みたいになってしまう。だけど、もう一回チャレンジしてみたい気持ちがでてきた。やってみたい気持ちが湧くときは、それが自分にもできるような気がしているときだと思う。


東京に着いて、ちょっと仕事をする。久しぶりにテーマのあるエッセイの依頼がきて、それをやった。テーマがあるとそこにむかっていろいろ工夫しながら自分っぽい表現方法を探って形にしていく作業がたのしい。編集者の方に送った。


その後は、ませに会って、鍵を受け取る。夜は研の誕生日会があったので行った。わたしは終始ぼーっとしてしまって、聞かれた質問にぜんぜん答えられなかった気がする。

研がばかみたいな味の限定ハリボーがあると反射的に買ってしまう癖がどうしても解せないと、彼女のあやちゃんが怒っていた。あやちゃんがハリボーのことを、すべての悪いものを凝縮してひとつに固めた存在、みたいにすごく悪く言っていたのがおもしろかった。研にはこれからもハリボーを買い続けて欲しいと私は思った。

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