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  • Writer's picturefuzuki hoshino

2023012

深夜。家族も寝て、猫も寝て、わたしだけが起きている。 夜は静かで、宇宙に放り出されたようにぽっかりと孤独。 なんとなく付けたテレビは海外のドラマを放映していて、いろいろがままならない気持ちのまま、ぼんやりとそれを見る。 自分の知らない世界のどこかで、今日も誰かが生きているのだという実感に感慨が湧く。 明日は(正確には日付が変わって今日)、これからどうなるだろう、と考える。(朝は起きれるかな)(予定は何があったかな)(おなかがすいてきた気がする)(友だちとうまくやれるかな)

いろいろな考えが雪みたいに背中に積もって、こたつから動けなくなる。 昨晩眠れなくて、深夜に「私の解放日誌」を見ていたら、こんな高校生の頃の気持ちを突然思い出した。あれはたしか受験前の冬で、昨日みたいにひどく寒い夜だった。

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