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Writer's picturefuzuki hoshino

20230110

猫がかわいすぎる。私が10歳の時に拾ってきてから18年間(長命)ずっと、一番可愛い。うちの猫は黒猫で、毛が長くて目の色が綺麗。ふわふわで、かわいくて、美しいことが自明である。自明とは、 証明したり特に詳しく説明したりするまでもなく明らかなこと、らしい。ほんとうにそのように思う。比べたり、思考を挟み込む余地がない事実はとても強い。猫がかわいい、山が大きい、夜は暗くて星がよく見える。

うめちゃんが貸してくれた本「限界から始まる」をやっと読み終えた。上野千鶴子さんと鈴木涼美さんの往復書簡。心に留めておきたい言葉が多すぎて、付箋張りまくり。今度はその付箋を貼った箇所を、Notionに書き起こして、付箋を剥がす作業をしているのだけど、途方もない…。 過去の自分が、未来の自分へもう一度気に留めて欲しくて貼った部分をもう一度読み直して、どこの部分を掬い取って欲しかったのか考えながら書き起こす。 この表現!という部分的なものもあれば、ざっくりその章をもう一度考察して欲しくて貼られているように感じるところもあって、未来の自分(=現在)がたいへん。だけど、それは過去の自分と対話しているようで、楽しい作業でもある。昔から、未来の自分に受け取って欲しい体験や、気持ちを、私は思い切り先のほうにぶん投げる癖がある。だからその方向へ行くしかなくなって、たまに疲れてしまう。だけど、地続きである自分を楽しみながら生きているとも言えるだろう。

上野千鶴子さんはずっと怖いイメージがあって、そのイメージがイコール、フェミニズムへの印象となっていたところがあったけれど、この本を読んで、とても愛に満ち溢れたすてきな人だという印象に変わった(言葉がまっすぐすぎてたまにこわいけど、こんな風に向き合ってくれる人なんてそうそう居ないと思う)。 恋愛、性、結婚、家族、孤立、自己実現と表現、文章を書くことなど、ピンポイントで自分に向けられた本なのでは…と思った。(そう思える内容ってことは良い本ってことですよね)

本を読むと視野が広がるし、自分がいかに狭い価値観の中に放り込まれていたかに気付くことができてうれしい気持ちしかない。思考が解放されたらかなり自由な気分。もっと学んでみたい分野があるし、たのしく生きるために知りたいことが尽きない。まだ言語化できない部分もたくさんあるけど、それは自然と浮上してきたときにうまく付き合っていけますように。きっと未来の自分はうまくやってくれるし。

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