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  • Writer's picturefuzuki hoshino

20230118

胃のあたりが気持ち悪くなってベッドに横になる。足がすごく冷たくて、このままひとりで死ぬんじゃないかと突然思った。今までに感じたことのないくらいリアルに自分の死を思った。

一人暮らしなのでこれで死んだらたぶん発見されるのは早くとも金曜日になるだろう。(母と妹が家に来る予定だから) 身近な人には私が死んだという情報が自然と知れ渡るとして、オンラインでカウンセリングを受けている先生や、SNSで繋がっていて、自分の死を知って欲しい人にはどうやって伝えればいいんだろう。一番信頼できて、死後の連絡や、持ち物の処分などをお願いしたいのは妹で、そういうことの一切を頼んでおこう、と思ったけど本当にこのまま死んだらそれを伝えることすら叶わない。

意識がはっきりしているのか、朦朧としているのか、よくわからない状態になってきて、まだ伝えたいことがあるのに伝えられていない人への後悔が生まれる。

それから、もう一冊くらい本を書きたかった、と思う。それは、夜の暗闇の美しさを描いたような物語で、装丁もなんとなくあたまのなかにある(というか突然浮かんできた)。

明るくて、愛に満ちた母のことが好きだとすごく思った。父も。妹はパートナーのように信頼していて、親友みたいに話すことができて楽しい。いつも自分の家族が不完全だと思って生きてきたけど、いまは、なぜかすごくこの家族のもとに居られたことがうれしいと思う。

最近老いて、よろよろしている猫よりは先に死にたくなかった。突然、感謝の気持ちが湧いて止まらなくなって戸惑う。


次に住む家は広くて、誰かと暮らしていて、それは楽しい暮らしになるはずだったから、体験できなくて残念だった。私はこれからもっとさらに良くなっていく予定だったから、もう少し長く生きられたらよかったと思う。知りたいこととか、学びたいこともまだあった。

過去の記憶より、なぜか視覚化されている少し先の未来の映像ばかりが頭の中に浮かんだ。そこには希望や願望も含まれているのだろうけど、かなり明るいものだった。


そうこうしているうちに、足の方にもあたたかさが戻ってきて、今度は全身があつくなってきた。頭は相変わらずくらくらしているけど、とりあえずこのまま死んでもあとの手続きに家族が困らないように、残せるメッセージだけは書き留めておこうと紙とペンを取る。

電気を点けたら、部屋は見覚えのある明るさになったけど、どこか雰囲気や匂いがちがう。

自分自身がいつもの状態ではないのかもしれない。体調が悪いのか、そうでもないのか判断がつかない。ひとりきりで死ぬのは、すごく孤独な感じがしてさみしい。だけど、人が見ているところでひとり死んでいくのも、想像するだけで堪らない気持ちになる。

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