top of page
Search
  • Writer: fuzuki hoshino
    fuzuki hoshino
  • Mar 13, 2023

朝起きると目の周りが痛い。これは、寝ている間に無意識に搔いてしまったんだと思う。

花粉症がとにかくつらくて、部屋の中にいるのにどうして花粉があるのかとても不思議……。

鏡を見ると、目の周りが赤く腫れている。アイボンで目を洗って、目薬をさす。

今日はどんより曇っていて、雨が降っている。あったかくなったかと思ったら、ひんやりしている。春の季語で「花冷え」という言葉を思い出したけれど、それは花見の季節の頃をさすらしい。こっちはまだまだ花なんて咲いていない。花冷えはまだまだ先。


引っ越しのことを考えて、洗濯機の洗浄をしようと思い立った。水を水槽にいっぱいに溜めて、クリーナーの粉を一気にいれる。しゅわしゅわ音がして、自分の中の汚いものも一緒にきれいにしてもらっているような気分になる。


この家に引っ越してきたときに自分で洗濯機のホースを設置したら、翌日床が水浸しになった。それもたしかこんな風にひんやりした朝のことで、靴下までびしょびしょになって、それがかなしくて、ちょっと泣いた。以前松本でなぜか知り合った、工具屋さんのおじいさんに電話を掛けたらすぐに来てくれて、「こんなことはなんでもないことだよ」って言いながらきっちり直してくれた。ひとりの生活がままならなくて、困ったことがあるとすぐそのおじいさんに電話をかけてしまう。


おじいさんは頼りにしてもらっていることが嬉しそうに見えるけど、それは私がそう思いたいだけかもしれない。


洗濯機が止まったので、見に行くと槽の中はあまり汚れていなかった。特にこれといったことを成し遂げないまま、もうすぐ正午になろうとしている。


 
  • Writer: fuzuki hoshino
    fuzuki hoshino
  • Mar 6, 2023

ませの確定申告を手伝って、わたしは大量のレシートをひたすら撮影してfreeに登録していった。自分を囲うようにレシートが積もっていて、結界みたいになった。途中、どうしても眠くなってしまい力が尽きたので、その結界の中ですこし仮眠した。


夕方になって高円寺のVOIDに行く。相澤さんの写真と岡藤真依さんの絵の展示がとてもよかった。

気持ちが高揚してしまって、入口に貼ってあったふたりのステートメントが頭にうまく入らなかったから、もう一度落ち着いて読みたい。


展示を見ながら、岡藤さんの絵や漫画が、人生ではじめて出会うセックスの表現だったらよかったのに、と何度も思った。

岡藤さんの絵は、かなしい、情けない、せつない、愛おしい、くるしい、みたいな感情が一気に押し寄せて胸がいっぱいになる。それらが美しい線で描かれているから、やさしくて、さみしいのにずっとやさしい。


小学生くらいのときに何かの拍子で見たエロ漫画は、もうほとんどグロ…という感じで、世界の底を覗いてしまったような衝撃があった。これまでも性的なコンテンツは男性目線で描かれているものにしか触れる機会はなかった。だから、自分は女性でありながらも女性を消費するような目線で見てしまうことが未だにあって、その矛盾がたまにとても苦しい。自分の性欲との付き合い方がずっとわからない。

はじめて友だちに見させられたAVもとにかく女性の体が痛そうで見続けるのが無理だったし

、行為中の声は、今まで聞いたことない人間の声色でほんとうに泣いているんだと思っていた。ここから自分が成長したら、この映像の中の女性のポジションになってしまうのか、と思うと大人になることは恐怖しかなかった。

それでも体は勝手に成長するし、性的に眼差されることにも、眼差されないことにも同じくらい傷ついたりしたからまじでどうしたらいいんだ、という感じだったけど、それを誰かに伝えることもできなくてすごく苦しかったな。


扱う上でのむずかしさはものすごくあるし、わからないことだらけだけど、展示を見てから、性についてもっと考えたり、表現していくことの可能性を感じられたし、自分の中にもっとひろげてみたい領域があるのを実感できたことや、取り組んでいる作家さんがいることが希望みたいに思えた。


『セックスははしたない』という事を人々に忘れて欲しくない、と岡崎京子がどこかで書いていたのを思い出す。生きるためにすることのすべてが、わたしにはすべてはしたなく思える時がある。

 
  • Writer: fuzuki hoshino
    fuzuki hoshino
  • Mar 5, 2023

高速バスで東京に向かう。荷物が重くて、家を出てすぐに心が折れそうになるけど、遠くの山を見ながら歩くことに集中したら結構大丈夫になった。 出発までに時間があったので丸善に寄って本を買う。最近短歌に触れたい気持ちがまた湧いてきたので、歌集を数冊買った。本をリュックに入れると、また荷物が重くなる。


天気が良くて、バスの大きな前面の窓から見える景色がきれいだった。歌集「百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た」を、ぱらぱらめくりながら過ごす。短歌をつくりたくなる。だけど、前もやってみようとしたことがあったけど、わたしは型がある文をあまり気持ちよく作ることができなくて、結局短めの詩みたいになってしまう。だけど、もう一回チャレンジしてみたい気持ちがでてきた。やってみたい気持ちが湧くときは、それが自分にもできるような気がしているときだと思う。


東京に着いて、ちょっと仕事をする。久しぶりにテーマのあるエッセイの依頼がきて、それをやった。テーマがあるとそこにむかっていろいろ工夫しながら自分っぽい表現方法を探って形にしていく作業がたのしい。編集者の方に送った。


その後は、ませに会って、鍵を受け取る。夜は研の誕生日会があったので行った。わたしは終始ぼーっとしてしまって、聞かれた質問にぜんぜん答えられなかった気がする。

研がばかみたいな味の限定ハリボーがあると反射的に買ってしまう癖がどうしても解せないと、彼女のあやちゃんが怒っていた。あやちゃんがハリボーのことを、すべての悪いものを凝縮してひとつに固めた存在、みたいにすごく悪く言っていたのがおもしろかった。研にはこれからもハリボーを買い続けて欲しいと私は思った。

 

​日報

  • White Facebook Icon
  • White Twitter Icon
  • White Instagram Icon

Copyright ©fuzukihoshino All Rights Reserved.

bottom of page